2010年3月

ブロツワフの町(5)

 肌を刺すマイナスの寒さからようやく抜け出し、誰もが待ち望んでいた眩しい日差しを浴びる日がやってきた。ポーランドの冬を初めて経験し、なんとか乗り越えたというある種の達成感のようなものを感じている。

 町中も春の到来を待ちわびたかのように賑わいが増し、活気を取り戻しつつある。

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 ブロツワフの町の中心をTown Hall(市庁舎)とすると、そこから東へ歩いて10分位のところに
ガレリア・ドミニカ(大きなショッピングセンター)がある。ここは買い物だけではなく交通の便もよいことから、待ち合わせの場所としても多くの人が使っている。また、建物の中ではいろいろなイベントが催され、新車の展示、ファッションショー、冬にはクリスマスツリーを飾り、館内を白い衣装をまとったエンジェルが来館者の目を楽しませてくれる。

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 ガレリア・ドミニカから北東へ歩いて10分のところにパノラマ・ラツワヴィツカ民族博物館がある。円筒形の面白い外観の建物で、遠くからでもその場所を見つけることができる。

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ここでは、1794年、コシチュシコ将軍が農民兵たちとロシア軍と戦って勝利を収めたラツワヴィツェの戦いを大パノラマで見ることができる。館内に入ると、各時間ごとに区切られた参観時間が掲示されており、訪れた時間によっては、次の時間まで待たなければならない。順番になると、その時間のグループが、らせん階段を昇りパノラマの入り口で係員が訪問者を見て、必要があれば、30分の解説テープを貸してくれる。私が日本人であることを伝えると、日本語のテープを貸してくれ、操作の仕方を教えてくれた。その時は30人位のグループで、案内は一斉に同時に始まるので、全員の動きはバラバラではなくポーランド語以外の解説テープを聞いている人も同じ動きをする。全長120m、幅15mの大パノラマなので、自分もその戦場にいるかのような気持ちになってしまう。30分ほどで終了し、解説テープを返して、また、らせん階段を降りていく。

このパノラマ館の入場券は、ここから歩いて7~8分のところにある国立博物館にも1週間以内有効になっている。パノラマ館を訪れた後、国立博物館にも入ってみた。ゆったりした空間に展示物が並べられており、落ちついた雰囲気の中で鑑賞することができた。

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  国立博物館から大通りに沿ってガレリア方面へ7~8分ほど歩いて戻ると大きな交差点があり、そこを北東の方向へ進むとグルンウォルジキ橋がある。その橋を渡ってさらに道沿いに進むとスターバックスがある。スターバックスの案内リーフレットではTown Hall から歩いてたった20分と書いてあるが、20分では着かない。ガレリア・ドミニカの前から4番のトラムに乗って3つ目の停留所で降りると、大きな交差点の角のビルにスターバックスという文字を目にすることができる。

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店内にはL字形をしたスペースに座席があり、インターネットを楽しむ人、友達との語らいを楽しむ人、家族連れでくつろいでいる人、そして デートを楽しんでいるカップルとさまざまな光景を目にすることができる。

スターバックスが観光スポットから少し離れたところにあるように、ブロツワフには、まだまだ、知らないところがたくさんある。今日3月28日から夏時間が始まった。時計を1時間進めてスタート。
次はどんな場所を発見できるか楽しみだ。


後期授業開始

 前期試験の後、約3週間余りの試験休みを終えて、2月22日(月)から、再び後期の授業が始まった。前期はビギナー3クラスを担当したが、前期終了時の受講学生数が減ったことで、後期は前期からの継続クラス2つと、後期から新たにスタートするビギナーズクラスを1つ作りそのクラスを担当することになった。後期からスタートするビギナーズクラスの登録は、2月16日(火)に行われ、先着25名で区切ることになった。1クラスなので多くの学生を受け入れることができず、25名という人数にしたのだが、それでも最後までやり通す学生は何人だろうかなどという疑念が、登録日に同席しながら頭の中をよぎった。
 登録日に並んで待っていた学生から『なぜ登録出来ないのか』という声も上がったが、この日本語クラスをコ―ディネートしている先生の『並んで待っている順番も日本語クラスに対する学生の意欲の表れ』との考えで、学生の声を一掃した。
 

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 2月22日(月)、新しいビギナーズクラスがスタートした。前期と同様、一人ひとり名前を呼び、デジカメで写真を撮る。これも一つのセレモニーとなってきた。当日、新しい名簿のリストに従って名前の確認が終ると3人の学生が『登録してないのですが、日本語クラスを受講していいですか』と言ってきた。多分16日に並んでいたけれど25名の中に入れなかったのだろう。後期の授業で使用する教室は30名まで収容できる。『登録していないけれど来ました。』これも1つの意欲の表れ。『OK』の言葉に、彼らは嬉しそうな表情をして席に着いた。
 結局、ビギナーズクラスは名簿の25名+3名で28名なのだが、残念ながら登録者リストの25名の中で、すでに4回授業が終った時点で一度も出席していない学生が2名いるので、26名のスタートということになった。

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 一方、継続クラス(前期受講している者)の方は、前期試験を28名受けているので全員は無理としても25~6名を期待していたが、2クラスで19名とこじんまりしたクラスのスタートとなった。

 ビギナーズクラスは前期と同様、日本語と日本文化を学ぶ楽しさを重点に授業展開をしているが、継続クラスはどのように授業をすればよいのか。。。 楽しいことは、もちろん大切だが、彼らはもうビギナーではない。あれこれ考えてみたが、現時点の結論は『実力をつけること』に行きついた。ビギナーのクラスでは日本語の基本を学び、折り紙や習字などの日本文化を体験しながら日本への興味を引く楽しさが中心だったが、継続クラスでは『日本語を学ぶ楽しさ』に重点を置き、日本語を使うことによって楽しさを感じてもらいたいと考えている。
 では、何をどうやっていくのか?それが後期の私の課題だと思っている。少なくとも日本語の基礎はしっかり身についていると、彼ら自身が自信を持てるようにしてあげたい。後期の授業展開に、継続クラスの彼らは前期のやり方と違って戸惑うかもしれないが、次のステップとして新しい事にどんどん挑戦していきたい!。



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